リスクアセスメントの誤解
2025年4月21日
リスクアセスメントとは、厳密には「リスク分析」と「リスク評価」を合わせたものの総称です。ただ一般的には、「リスク低減も合わせて行い、最終的に安全な装置にすること」までをリスクアセスメントと表現されることが多いです。そのためここでは、「リスク低減も含めたプロセス全体」をリスクアセスメントと表現します。
リスクアセスメントは、メーカーであれば必ず実施する責任があります。
「欧州CEマーキング」などでは必須ドキュメントに該当し、また米国などでは裁判の際の重要文書とされるため、経緯や結果をリスクアセスメントシートなどのドキュメントに残す必要があります。

欧米では裁判となるリスクや訴訟時の和解金等の額が大きいため、リスクアセスメントが甘く重大な事故が発生してしまった場合は、企業の存続に関わる事態になりかねません。
とはいえ、原理原則はシンプルです。すなわち、「安全第一の原則を忘れず、長期間怪我なく使える装置を目指す」ことです。
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