世界の規格、マーキング、認証機関
2025年4月21日
「CE」は規格でも認証でもない?
ISO/IECに整合化されたとはいえ、各国の規格には細かな違いが残っており、また装置の製造・販売・使用で適用される法律やルールがそれぞれの国に存在しています。
最も広く認知されているのは、EU域内で必要となるCEマーキングです。
なお、「CE」はマークそのもの、またはマーキング制度を表す言葉であり、規格でも認証制度でもありません。
そのため、「CE規格」や「CE認証」という言葉は意味として正しくありません。
■世界の主な規格

認証機関とは?
「認証機関」とは、規格等への適合性を評価する第三者機関のことであり、各国それぞれ、法令等で定められた認証機関があります。
欧州では「EU Notified Body」、アメリカでは「NRTL」、日本でも「JSIA(日本配電制御システム工業会)」といった登録認証機関があります。
なお、「規格」「マーク」「認証機関」はそれぞれ全く別のものです。
ただし、例えばULのように、
- UL規格
- 認証機関としてのUL
- 製品認証マークとしてのULマーク
といったように、同じ言葉が複数のカテゴリで使われることがあるため注意が必要です。
制御盤と海外規格 大辞典
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