言葉が理解に結び付く!「CE規格」「CE認証」がNGな理由
2025年4月21日
CE関連ではよく間違った表現がされることがあります。 「単なる言い間違いでは?」と思いきや、CEマーキングの本質理解に欠かせないトピックスでもあります。今回は「CE」にまつわる言葉の使い方について解説します。
間違いその1「CE規格」
正しくは、「整合規格」です。
CEはマーキング制度です。規格という意味では、EN規格を中心とした各法令で指定された整合規格が正しい表現となります。
間違いその2「CE認証」
正しくは、「NBによる認証」(Notified Body)です。
「正しくは」と記載しましたが、そもそも認証が不要であるとも言えます。
「間違いその1」とも近しい論点ですが、CEとは認証を指す言葉ではありませんし、そもそも多くの場合は自己宣言であり認証は不要です。
認証という意味では、製品の適合性をより強く証明するためにNBによる認証をしても問題ありません。しかし、かなりコストがかかるので一般的ではありません。
なお、型式認証等が必要となるのは機械指令 Annex IV(機械規則 Annex I、特にPart A)のみです。

間違いその3「CEマークを取得する」
正しくは、「認証を取得する」か?
「認証を取得する」という表現はあり得るかもしれませんが、マークは取得するものではありません。
CEマークはメーカー自らでつけるものです。認証マークのように第三者からマーク使用の許認可を貰うものではありません。
制御盤と海外規格 大辞典
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