ヒーター用SSRに、単体でSCCR=10kAが出ました

2017年7月20日

米国向け制御盤では、短絡電流定格(SCCR)を定義する必要があります。

UL508Aでの評価方法では、コンタクタや端子台等の末端までの機器を、全て確認する必要があります。SEMI規格を含め、一般的には最低10kAを要求されますが、コンタクタ類は、評価なしの場合は5kAという評価になります。

これでは装置を使用できる工場が限られてしまうため、通常は組み合わせ評価済みの製品を使用します。

INVやモーター用コンタクタはブレーカーとの組み合わせ評価をすることで、条件付きで高いSCCRを達成できていましたが、ヒーター回路で多用されるソリッドステートリレー(SSR)にはそういった部品がありませんでした。

そのため弊社では、主に限流ヒューズを使用して対応しておりました。

弊社では、オムロン製のSSR: GPシリーズを活用することで、制御盤のSCCRを10kAとする場合でも、限流ヒューズと組み合わせる場合でも、非常に使い勝手がよく安価な制御盤を実現しています。