制御盤 海外規格 CEマーキング対応

自己宣言のためのCEマーキング適合支援サポートサービス

愛知県
  • #コンサルティング

導入前の課題(今回の依頼内容)

日本で製造した機械を欧州に出荷するお客様からの依頼。出荷する設備も制御盤も完成し、1.5ヶ月以内に出荷したいが、CEマーキングのことを失念しており、他社に問い合わせたが3ヶ月かかると言われ、困っていたとのこと。もっと短納期で対応してくれる会社をインターネットで調べていたところ、弊社のウェブサイトを見つけ、CEマーキング対応を依頼いただいた。

導入効果

時間がないため、すぐにお客様のもとに伺って設備調査を開始した。今回の対象指令は機械指令とEMC指令の2つであったため、この2つの適合審査や試験に合格するよう、開示を受けた技術資料の確認を含めて入念にやり取りを重ね、機械指令やEMC指令試験に対する不都合や不具合についてアドバイスを行った。その後は実際の機械と製品仕様書や設計図面等の技術資料からCEマーキングへの適合チェックを2日かけて行い、洗い出した不適合要因をもとに適合のための設計に関するアドバイスを行い、製造機械の改造も行った。今回のEMC指令のエンジニアと機械指令のエンジニアはそれぞれ関東と韓国から現地入りする、海を超えてのプロジェクトとなった。

機械の改造が終わった後は、機械指令の最終適合審査。審査機関に審査用の装置を持ち込んでの実施となったが、1.5日間の審査で大きな問題もなく無事にCEマーキングの要件をクリアし、適合報告書をお客様にお渡しすることができた。機械指令をクリアした後はEMC指令の審査を受けた。こちらも装置を持ち込んで3日間の審査を受け、無事にお客様に適合報告書をお渡しすることができた。なお、審査で指摘があった場合、軽微な場合は適合確認できるが、大幅な改造の場合は別途改善が必要となる。もちろん弊社では、こちらにも対応させていただいている。

弊社でCEマーキング対応のサポートを提供する場合、リスクアセスメントを行った上で設計、製造に進み、改めて機械指令で要求されるリスクアセスメントを実施し、その評価を行って評価報告書を発行するのが一般的である。今回は、機械ができ上がった状態で依頼をいただいたため、リスクアセスメントを後から行うこととなった。機械自体は通常の安全対策を意識した設計になっていたものの、通常意識する安全対策と機械指令の要求を満たす対策には大きな差があり、それを短納期で対応する形となった。

リスクアセスメントも無事に完了し、次に技術文書(TCF:Technical Construction Files)と適合宣言書(DOC:Declaration of Conformity)の作成を行った。CEのマニュアル作成は機械指令特有の記述等もあり、作成には規格への理解が必要となるが、こちらも問題なく対応させていただいた。

その後、お客様による適合宣言が完了し、CEマーキングを貼付した制御盤と機械装置が欧州に出荷された。CEマークは、制御盤または機械装置のいずれか、オペレータが目視確認しやすい目立つ箇所に貼り、CE検査に当たることも想定して書類のコピーを出荷物と一緒に送ることをお勧めする。

弊社では、制御盤の海外規格に対する経験と実績が多数あるため、様々なサポートを自信を持ってお客様に提供できると自負している。海外規格のことなら、どんな内容でもご相談いただきたい。

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制御盤海外規格

数多くの海外規格案件をサポートした実績に基づき、海外規格に適合するための設計変更に加え、制御盤を搭載する装置全体に対する電気面、ハード面でのコンサルティングに幅広く対応いたします。
規格要求の厳しい欧州向けCEマーキング対応した案件について多数の実績があるため、ご相談いただく個別の案件においても的確かつ迅速な対応が可能です。また北米向けのUL508A認証制御盤の製造についても多数の実績がございます。
海外規格に適合した設計とともに、マニュアルを含むドキュメントの作成・整備、顧客との契約上の注意点や海外に装置を輸出する上での全般的なコンサルティングを提供いたします。

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