制御盤安全設計エルファイ

エルファイによる予知保全事例01

油脂製品製造企業

今回のご依頼内容

ふるい分け機を駆動するモーターに度々焼付けが発生していたため、原因の調査と改善のご依頼でした。

モーターの焼付け原因は、ふるいに取り付けている分銅の位置が不適切であることと、潤滑油の劣化の2点でした。

これらを改善するために予知保全を導入することにしました。

ホイスト下降時の駆動モーターの負荷をエルファイにより計測した結果、フックに負荷がかかっている場合、下降時の負荷の荷重により引き下げられる分、軽くなっている(図1)ことが判明しました。

また木材の着床時には引き下げ負荷がなくなるため、モーター負荷が増加していました。

従来の「事後保全」からエルファイ導入による「予知保全」に変更したところ、モーターに許容以上の負荷がかかった際、図2に示されるように電流がリミットを超える様子が可視化され、モーター故障を引き起こす前兆がつかめるようになりました。

その結果、モーターが焼付く前にふるい機の調整を行い、突然の設備停止を未然に防止することができるようになりました。

また以前は時間を見ながら作業者がふるい動作の終了を確認しており、そのため時間や作業のロスが発生していましたが、ふるい動作が終わると図3のようにモーターが低負荷になる様子もモニタリングできるようになりました。

それにより終了時にパトランプで作業者を呼び出すことができるようになり、業務の効率化も図ることができるようになりました。

40年以上の制御盤事業の中で培った知見を元に、CE(欧州)、UL(米国)、JIS(日本)等の各国の規格を遵守した安全回路設計を実施いたします。各国の規格にしっかりと遵守するためには一定の知見と労力及びコストを要しますが、それにより安全性を担保するとともに訴訟リスクを最小限に抑えることに繋がります。

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